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ショスタコーヴィッチ ピアノ協奏曲 第1番(Op.35)

ショスタコネタ連投ですが、この曲は大学3年の時にやった曲です。ピアノ+トランペット+弦楽オーケストラという編成。1楽章の終盤にビオラが丸裸になる、とてもやりがいのある曲でした。

Op.35なのでビオラソナタと比べると、ずいぶん若い頃の作曲になります。調べてみると27歳ぐらいで作曲した曲のようですね。

▼1楽章のビオラの見せ場は5:15~5:35。

▼続き。3楽章の一発目の和音(4:18)が好き。

4楽章の終盤でバッチンバッチンやっているところがあるのですが、あれのことをバルトーク・ピチカートと呼びます。動画見ててもよく分かんないな…。11:53~12:00のことです。チェロ・バスが頑張ってるハズなのに聞こえない…。

普通のピチカートとは違い、弦を引っ張り、勢い余った弦を指板にぶち当てて音を出します。もはや打楽器。チューニングが狂っちゃうし楽器が痛むし、他の楽器が鳴ってるとさほど聞こえないし…。散々な奏法ですが、現代音楽ならではで面白いです。ビオラの譜面には出てきませんけどね? 余談ですよ。

ショスタコーヴィチのビオラソナタ(Op.147)

ショスタコーヴィチの作品はOp.147までありますが、彼が人生の最期に作曲した曲がビオラソナタだったりします。初演の際には、ショスタコの席に花が飾られていたのだとか。亡くなる直前まで作曲して、しかもそれがビオラの曲だったという。ビオラ弾きとしてはテンション上がりますよ。

※Opはオーパスと読みます。作品番号の意味です。モーツアルトの場合にK(ケッヘル)が使われるぐらいで、あとの作曲家は基本Opですね。

大学時代に知った曲なのですが、なかなかに変わった曲です。ショスタコは世界三大ネクラ作曲家の1人として有名ですが、なんかとても、らしい曲です。

※世界三大ネクラ作曲家のあと2人は、ブラームスとチャイコフスキーらしいです。3人とも好きな作曲家です。

▼こんな曲です

大学の卒業時点で1楽章を演奏しましたが…、この人みたいには弾けないですね。ピアノと合わせるのがすごく難しい。当時はダメダメ新入社員の憂鬱な気持ちで弾いてました(笑)。

2楽章(9:10~)は軽快で好きです。バイオリンソナタ(Op.134)の2楽章で使われているフレーズが出てきたりもします。下に貼っておきますので、興味があれば聴き比べてみてください。

3楽章(17:05~)はとてもきれいなのですが、今の私には演奏不可能です。天の光が差しこみ、魂が天に召されていくような、とても神秘的な曲です。できるものなら、何年かかってでも演奏できるようになりたいですね。


▼バイオリンソナタ(Op.134) 2楽章は10:57~